コラム

【不動産ビッグデータこぼれ話】 水曜に少ない売買登記

不動産登記に曜日による傾向の違いはあるのでしょうか? 2023年の全国の不動産登記について、登記原因を曜日別に集計してみました。
まず、土地について見てみます。

※「所有権移転・相続」には、不動産登記受付帳における旧分類であった「所有権移転相続・法人合併」を含む

「所有権移転売買」が水曜を中心に大きく減少しています。その一方で、「所有権移転・相続」は、曜日によって多少の差はありますが均一に見えます。

水曜を中心として少ない登記原因は他にも、「所有権移転売買」「抹消登記」「抵当権の設定」「登記名義人の氏名等についての変更・更正」「根抵当権の設定」がありました。

区分建物についても同様に見てみます。区分建物も、特に水曜日の「所有権移転売買」が少なくなっており、「抵当権の設定」や「抹消登記」、「登記名義人の氏名等についての変更・更正」についても似たような傾向が見られるとともに、「所有権移転・相続」は比較的各曜日均等になっています。

これらの結果について、不動産業界では水曜日を定休日とする企業が多いことから、不動産事業者の関与の度合いが高い売買登記や、売買に伴って発生することが多い「抵当権の設定」、「抹消登記」が水曜に少なくなっており、その一方で、「所有権移転・相続」は不動産事業者の関与の度合いが売買よりも低いため、そのような傾向が見られにくいと考えられます。

今回は、曜日による不動産登記の傾向の違いについての調査結果をご紹介しました。
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