不動産登記受付帳を、相続、売買、差押えに関わるビジネスで活用する方法

 

不動産登記受付帳(以下受付帳)とは

不動産登記受付帳(以下受付帳)とは、登記情報の変更があったものについて月単位で保存した台帳(行政文書)で、各地の法務局で開示請求を行えばどなたでも取得することができます。

取得できる登記情報の種類は、所有権移転相続・法人合併、所有権移転売買、所有権移転遺贈・贈与その他、抵当権の設定・抹消、処分の制限に関する登記が存在します。

受付帳の不動産登記情報には、登記変更の目的のほか、登記の申請年月日所有不動産の種別(土地、建物、区分建物)、法務局受付番号地番記載されるため、多方面に活用可能な非常に有用な情報となっています。例えば、不動産業者であれば、登記原因が所有権移転売買の情報を活用し、新規売却物件の発掘、不動産購入を検討する顧客の獲得、競売物件の情報収集に活かすことができます。金融機関なら、登記原因が所有権移転売買の情報を活用し、見込み顧客の獲得につなげ、士業の方であれば、登記原因が所有権移転遺贈・贈与である情報を活用し、相続税対策の提案や見込み顧客の獲得を行うことができます。リユース業者であれば、登記原因が所有権移転遺贈・贈与である情報を活用し、生前・遺品整理の見込み顧客の獲得につなげられます。

受付帳取得から活用までのフロー

不動産登記受付帳は、各地の法務局で閲覧できます。また、一部の情報はオンラインで取得することも可能です。取得の際には、閲覧申請書を提出し、所定の手数料を支払う必要があります。実際に取得を行うための手順は各都道府県によって異なるものの、基本的には下記の⑴〜⑹の手順を踏む必要があります。

  1. 各都道府県の法務局の本局へ行く
  2. 法務本局にて総務課または庶務課のどちらが受付窓口かを確認
  3. 窓口で行政文書開示請求書を受け取り、必要事項を記入して申請
  4. 申請から約3〜4週間後に本局から行政文書開示決定通知書が届き、再び本局へ向かう
  5. 収入印紙を購入し行政文書開示決定通知書に添付
  6. 窓口で行政文書開示決定通知書を提出し受付帳を受取る

これだけの手順ですので、大体1ヶ月はかかります。また、受付帳を取得した後には「任意の情報を抽出」「紙媒体から電子データへの変換」「見込客リストの作成」を1件1件手で打ち込み、データ化する必要があるため、一般的に成約に至るまでには同じ顧客へのアプローチを3~6ヶ月間行うことが必須であると言われており、上記のような取得から見込客リストの作成までの道のりを毎月継続させていかなければなりません。そのため、現状継続して取り組んでいる業者はそう多くありません。

不動産登記受付帳の活用方法

2.1 相続登記の活用

相続登記とは、被相続人(亡くなった方)の不動産を相続人の名義に変更する手続きです。登記受付帳を活用することで、相続の発生状況を把握し、不動産売却を検討する相続人へのアプローチしたり、相続登記が未了の物件の調査を行った上で、適切な対象にしたいして最適なタイミングでの営業活動 が可能になります。

ここでTRUSTARTのR.E.DATA Plus を利用することで、相続による所有者変更情報を自動的に取得し、相続関連のターゲットマーケティングを強化できます。さらにR.E.SEARCH を活用すれば、登記情報を迅速に取得し、相続未登記物件のリストアップが可能になります。

2.2 売買登記の活用

不動産の売買登記情報を取得することで、どの地域で取引が活発かを把握する市場の把握したり、潜在的な売却ニーズを探ったり、価格動向や需要を分析し、投資判断の参考にしたりすることもできます。

ここでTRUSTARTのR.E.DATA Plus を利用することで、売買登記データを活用したターゲットリストや売買履歴をもとにした顧客リストを作成し、効率的な営業活動が可能になります。

2.3 差押え登記の活用

差押え登記は、債権者が債務者の不動産を差し押さえる手続きです。登記受付帳の情報をもとに、差押え物件の流通状況を調査、債権者(金融機関・税務署など)の動向を把握し、競売物件の情報収集 を行うことが可能になります。

ここでTRUSTARTのR.E.DATA Plus を利用することで、差押え登記の情報を自動収集し、差押え登記の詳細情報を素早く取得し、迅速な対応が可能になります。

弊社サービスで不動産登記受付帳の活用効果を最大化

不動産登記受付帳は、掲載されている登記情報を多方面に活用可能な点に加え、法務局まで行けば誰でも取得できる行政文書である故、非常に有用なサービスとなっていますが、施策の実行までに時間を要してしまっては効果が薄れてしまいます。TRUSTARTでは、不動産登記受付帳の取得代行やデータベース化、所有者事項などの付与までも行いますので、顧客様が抱えるその課題感を一掃します。

  • オペレーションを最速/最適化しており、毎月、全国の受付帳を取得可能な最短のスケジュールで収集しています。
  • 高度化したデータベース化システムにより、受付帳取得からデータ化までを数時間で完了しています。
  • 上記オペレーション構築とシステム開発の結果、鮮度の高い情報をいち早くお客様にお届けし、営業施策への活用効果を最大化するサービスを提供しております。

更に、マーケティング施策の実行支援・データ分析までも一気通貫してご支援できます。大量の登記情報の取得や、登記情報の活用方法でお困りの方は、TRUSTARTにお任せください。